炭鉱(ヤマ)はいま
2016年3月15日、北海道新聞の空知面(27面)のコラム「炭鉱(ヤマ)はいま」に、取材していただいた記事が掲載されました。
「東京の芸術家ら旧夕張小に:【夕張】東京を拠点に各地で創作活動を続けるアーティスト2人が、ゆうばり共生型ファーム(旧夕張小)に風呂を作ろうと、資金面での支援を呼びかけている。炭都の浴場は、人々が集い話の花を咲かせるコミュニケーションの場だった。計画しているのは6畳ほどの広さの風呂。2人のような「ヨソモノ」たちと、夕張の人たちが交流を深める象徴的な場所として、夏までの完成を目指す。松本力さん(48)と永岡大輔さん(43)が始めた「ニュー浴場プロジェクト」。東京都と夕張市の自治体連携モデル事業として行われた「アーティスト・イン・夕張」で2012年に約1ヵ月間、滞在したのを機に、毎年夕張に通って創作活動を続けている。永岡さんは13年、松本さんは14年の、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭のポスターデザインも担当した。2人が特に興味を持ったのが、清水沢宮前町の共同浴場だった。永岡さんは「過去の滞在中もたびたび入らせてもらった。ぼくらのようなヨソモノにも気軽に話しかけてくれる雰囲気が面白かった」と話す。風呂づくりを考えているのは、旧小学校体育館の一部。共生型ファームは障害のある人もない人も、子どもも高齢者も集える地域の拠点作りを目指している。松本さんは「(同ファームを)よそから来たアーティストも、夕張と関わりながら作品づくりができる場にしていきたい」と語る。夏までに時間を見つけて夕張に通い、色とりどりのタイルで面白い空間を作りたい構え。材料費の寄付を募っている。問い合わせは電子メール(newyokujo@gmail.com)で。(佐藤元治)」